Rolling On The Road

薄汚い病室の天井をぼんやりと見つめながら、俺は考えた。

えげつない投薬治療のせいで朦朧とする意識の中で、俺は考えつづけた。

そして、考えに考えた末に出した、俺の結論は…

 

「やっぱ面白いな~、内田裕也…!!!」

 

いや、なんかねー、俺は昔からずっとこの人のことが気になって気になって仕方がなかったのですよ。

周囲のロック好き、あるいは自称ロックな方々からの評価は、これでもかっつうぐらい低くて、やれ「ヒット曲がない」だの、「他人のカバーばかりでオリジナル曲を作らない」だの、「楽器が弾けない」だの「歌がヘタ」だのと、長年に渡ってボロクソ言われ続けてきた内田裕也さんですが、しかし、そもそもこのおっさん相手にそんな普通のこと言ったって始まらねえだろっ!という気もいたします。

 

この度の逮捕劇でやたらと耳にしたのが、

「こんなのはロックじゃない」

という言葉でした。

こんなのがロックじゃないのだとしたら、いったいどんなのがロックだって言うんでしょうかね?

ぜひ教えていただきたいものです。

清く正しく美しく、法と秩序と道徳を守り、誰にも迷惑をかけず、誰からも愛され、品行方正に生きる、そんな清廉潔白なロックンローラー

いねえよ、そんなやつ

つか、たとえいてもつまんねえよ!

 

今回の事件で裕也さんを非難すべき点があるとすれば、それは法を犯したことでも、他人様に迷惑をかけたことでもなく、

「ちょっとカッコ悪かった」

という点のみなのではないでしょうか。

実際過去にも何度か逮捕されている裕也さんですが、それら過去の事件に比べると、さすがに今回の罪状はショボい感じが拭いきれません。

まあ、七十過ぎてやらかしたという事を考慮に入れれば、ややファンキーな気もいたしますが、それでもかなりショボい。ショボ過ぎます。

なので、この点に関してはやはりキチンと謝罪をしていただきたいと思います(誰にだ?)

 

今後心配なのは、

年末恒例のニューイヤーロックフェスティバルを無事に開催することが出来るのか、

そして、開催できたとしてもテレビ中継は中止にならないのか、

この2点であります。

裕也さんの、ほとんど唯一の収入源ですからね。

まあ、いざというときには、俺もカンパしますよ。

そして、希林さんにも是非ひと肌ぬいでいただきたいものです。

 

ロッケンロー!

 

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↑ ジョン&ヨーコ、というよりも、ほとんどシド&ナンシーですね! かっこいい!

 

俺はロッキンローラー (廣済堂文庫)

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