浅草名画座 番組解説 2005年3月号
第1週 : 3月9日〜15日
『昭和残侠伝 / 人斬り唐獅子』1969年 東映 105分
(出演)高倉健, 池部良 (監督)山下耕作
エンコ生まれの浅草育ち、問答無用の人気シリーズ第6弾 !
今回は千恵蔵御大も助っ人で参加の強力布陣。
将軍・山下耕作が只一度撮った「残侠伝」をお見逃しなく!
『首領を殺った男』 1994年 東映 116分
(出演)松方弘樹, 菅原文太 (監督)中島貞夫
懲役十八年、間尺に合わん仕事した男の復讐譚。
「東映最後のヤクザ映画」を謳い文句に豪華ゲストがズラリと並ぶ !
『御用牙 / かみそり半蔵地獄責め』 1973年 東宝 89分
(出演)勝新太郎, 黒沢年男 (監督)増村保造
乗りに乗ってる勝新と、増村保造の強力タッグで魅せる、超絶娯楽時代劇第2弾 !
絶倫パワーで難事件を次々と解決していくエロ同心・坂見半蔵が、尼寺を舞台に大暴れ !
第2週 : 3月16日〜22日
『日本侠客伝 / 昇り龍』 1970年 東映 117分
(出演)高倉健, 鶴田浩二, 藤純子 (監督)山下耕作
2月上映「日本侠客伝 / 花と龍」の続編。
錦之助版「花と龍」の山下耕作がメガホンをとり、笠原和夫が脚本を担当した極めつけの逸品。
「日本大侠客」の吉田磯吉を千恵蔵が熱演 ! 藤純子がとにかく素晴らしい。
『木枯し紋次郎 関わりござんせん』 1972年 東映 90分
(出演)菅原文太, 田中邦衛 (監督)中島貞夫
原作者・笹沢左保が惚れこんだ文太の紋次郎。渡世人の孤独と哀しみをリアルにうたい上げます。
ほとんど「仁義なき戦い」な音楽はもちろん津島利章!
『釣りバカ日誌8』 1996年 松竹 105分
(出演)西田敏行, 三國連太郎 (監督)栗山富夫
釣りに出かけた浜ちゃんとスーさんが遭難 ?!
シリーズ始まって以来の騒動を爆笑の連続で描く好篇。
第3週 : 3月23日〜29日
『緋牡丹博徒 / 鉄火場列伝』 1969年 東映 110分
(出演)藤純子, 鶴田浩二 (監督)山下耕作
舞台は徳島。御存じ緋牡丹のお竜サンが、農民を苦しめる悪徳ヤクザどもを、阿波踊りに乗せて叩っ斬る !
'69年という時代の香りを色濃く漂わせる、傑作シリーズ第5作。
監督は今月大忙しの山下耕作。
『大菩薩峠 / 完結篇』 1959年 東映 106分
(出演)片岡千恵蔵, 中村錦之助 (監督)内田吐夢
数ある「大菩薩峠」の中でも決定版といえる、内田吐夢監督による三部作もいよいよクライマックス!
一世一代の名演を見せた片岡千恵蔵最後の「音無しの構え」を、しかと見届けるべし。
『青島要塞爆撃命令』 1963年 東宝 99分
(出演)加山雄三, 池部良 (監督)古沢憲吾
第一次大戦を舞台に、ドイツ軍相手に暴れまくるヒコーキ野郎どもを豪快に描く戦争巨編 !
迫力ある戦闘シーンを手がけたのは特撮の神様・円谷英二!
第4週 : 3月30日〜4月5日
『レディ・ジョーカー』 2004年 東映 121分
(出演)渡哲也, 吉川晃司 (監督)平山秀幸
近年ますます渋味・凄味を増した渡哲也の、まさにいぶし銀の魅力が炸裂 !
「映画化は絶対不可能」とまで言われた高村薫の傑作サスペンス小説を、よくぞここまで ! の完全映画化!
『男はつらいよ / 旅と女と寅次郎』 1983年 松竹 101分
(出演)渥美清, 都はるみ (監督)山田洋次
とらやに都はるみがやって来た !
歌あり笑いあり涙ありとサービス満点の絶好調シリーズ第31作 !
マンネリだチョーチンだと言われても、寅さん観なけりゃ春が来ない !
『渡世人』 1967年 東映 89分
(出演)梅宮辰夫, 鶴田浩二 (監督)佐伯清
ズバリ「渡世人」!
親分を殺された代貸の仇討ちを描く、若き梅宮辰夫主演のバリバリの仁侠映画 !
辰兄のりりしい侠客ぶりは、翌年不良番長になる事など想像すら許さない !