浅草名画座 番組解説 2005年4月号
第1週 : 4月6日〜12日
『県警対組織暴力』1975年 東映 101分
(出演)菅原文太, 松方弘樹 (監督)深作欣二
「仁義なき戦い」のスタッフ・キャストが再集結した実録アクションの最高峰 !
暴力刑事・文太と組幹部・松方の癒着と対決を、迫力たっぷりに描き出す !
川谷拓三の名を一躍高めた取り調べシーンはキョーレツ !
『人生劇場 / 続・飛車角』 1963年 東映 96分
(出演)鶴田浩二, 月形龍之介 (監督)沢島忠
東映任侠路線のパイオニア「人生劇場 飛車角」の続編にして完結篇 !
新興ヤクザとの戦いと、佐久間良子演ずる二人の女との恋模様を、東京と大陸を舞台に描く、飛車角波乱の生涯の最終章 !
『待ち伏せ』 1970年 東宝 115分
(出演)三船敏郎, 中村錦之助, 石原裕次郎 (監督))稲垣浩
日本映画界を代表する大スターの豪華競演による、前代未聞の大型アクション時代劇 !
峠の茶屋に集まった、いずれ劣らぬ曲者どもが、巧妙な罠をかいくぐり、巨大な敵に立ち向かう ! 稲垣浩監督最後の真剣勝負に、いざ出陣 !
第2週 : 4月13日〜19日
『昭和残侠伝 / 血染の唐獅子』 1967年 東映 90分
(出演)高倉健, 藤純子 (監督)マキノ雅弘
御当地浅草が舞台のシリーズ第4弾 !
「侠客伝」を思わせる鳶の世界を、マキノ監督が生き生きと描写。しかしそこは「残侠伝」、生れた時は別っこでも、死ぬ時ゃ一緒の健&池部良が、最後はツレで殴り込み !
極悪ヒットマン三日仏を演じる天津敏は、今回もかなりヤバイぜ !
『北陸代理戦争』 1977年 東映 98分
(出演)松方弘樹, 千葉真一 (監督)深作欣二
又の名を「新仁義なき戦い 北陸篇」。
深作「実録」の集大成でもあり、ヤケクソパワー全開でイッキに観せる、超一級のアクション巨篇 !
主人公のモデルになった人物は、本作公開直後に殺された… !
『トラック野郎 / 男一匹桃次郎』 1977年 東映 103分
(出演)菅原文太, 夏目雅子 (監督)鈴木則文
絶頂期の寅さんシリーズに真っ向勝負を挑み、土俵際まで追い込んだ、東映屈指の娯楽シリーズの登場 !
良識派が眉をひそめるアナーキーなギャグの数々は今や伝説。
鹿児島を舞台に豪華ゲスト陣と共に贈る、御意見無用の大傑作 !
第3週 : 4月20日〜26日
『日本大侠客』 1966年 東映 95分
(出演)鶴田浩二, 藤純子 (監督)マキノ雅弘
九州若松の伝説的侠客・吉田磯吉の若き日の活躍を、マキノ・笠原の「侠客伝」コンビが破れかぶれに描く、東映ヤクザ映画を代表する一本 !
純子演ずる芸者のお竜は、もちろん緋牡丹お竜の原形。
『家光と彦左と一心太助』 1961年 東映 93分
(出演)中村錦之助, 進藤英太郎 (監督)沢島忠
曲がった事は大キライ ! 錦チャン扮する一心太助の名物シリーズ第4弾 !
世継ぎ問題を巡る家光と北の方の攻防、…となると「柳生一族の陰謀」と重なる部分も多いが、こちらは徹底的に陽性の大暴れ !
『笑の大学』 2004年 東宝 121分
(出演)役所広司, 稲垣吾郎 (監督)星護
太平洋戦争前夜、昭和十五年の浅草を舞台に、血も涙もない不感症の検閲官 VS 笑いに命をかける喜劇作家の丁々発止の攻防を、笑いと涙でおくる完全無欠の傑作コメディ !
昨年、日本映画界の話題を独占した大ヒット作が、いよいよ浅名初見参 !
第4週 : 4月27日〜5月3日
『男はつらいよ / 寅次郎わが道をゆく』 1978年 松竹 103分
(出演)渥美清, 木の実ナナ (監督)山田洋次
寅さんがSKD(松竹歌劇団)の踊り子にひと目惚れ !
今はなき浅草国際劇場のSKDレビューシーンも賑やかな、大爆笑必至の第21作 !
若き武田鉄矢の天才的ボケも今は昔…。今回の恋敵はゴリさんだ !
『渋谷物語』 2005年 東映 122分
(出演)村上弘明, 安藤昇 (監督)梶間俊一
渋谷といえば安藤昇。そんなこたァ今どき小学生でも知っている。
その安藤昇が自伝映画の総決算として製作した男気溢れる実録超大作 !
暴力の世界を駆け抜けた自らの人生を、日本の戦後史に重ね合わせた、安藤組映画の頂点 !
『はやぶさ奉行』 1957年 東映 93分
(出演)片岡千恵蔵, 大川橋蔵 (監督)深田金之助
ごぞんじ遠山の金さんの大活躍を、シリーズ初の総天然色で描く痛快娯楽時代劇 !
大工に化けた金の字が、ねずみ小僧橋蔵の助太刀を得て、将軍暗殺の陰謀に挑む !
今年の花見は千恵蔵の桜吹雪で決まりでござる !